揺れ動く米長期金利 3.00%台も視野に
-前営業日サマリー-
ドル円は151.29円でオープン。東京市場では下窓を開けて序盤は軟調な動きとなったものの、押しは弱く、その後は151.30円台まで戻して底堅く推移しました。ロンドン市場では、米長期金利の低下とともに上昇も一服し、一転して150円台後半まで下押しする動きとなりました。NY市場でもその流れを引き継ぎ、150円台前半まで下押し、その後買い戻されて150.73円で取引を終えました。
-揺れ動く米長期金利 3.00%台も視野に-
本日のイベントは、英小売売上高、欧ラガルドECB総裁発言、米住宅着工件数、米シカゴ連銀総裁発言が予定されています。
今年の5月以降、景気の強さとFRBのタカ派姿勢を受けて米長期金利の水準は一時5.00%程度まで上昇していたものの、11月に入ると一転してハト派な発言と弱い米経済指標の結果も続いたことから足元では4.30%程度まで水準は落ち込んできています。依然として高いことに変わりはないものの、ドル円の値動きは米長期金利の動きを横目に連動するような格好でダウンサイドへの動きを強めています。仮に12月に公表されるCPIの結果もFRBの見通し通りに沈静化することとなれば、将来の利下げを視野に期待政策金利が下がり、米長期金利の水準も3.00%台まで低下していくことが考えられます。本格的なドル円調整となることも大いに想定できる重要な局面とみて金利水準に加えて相場の方向感を注視していきたいです。