ドル円堅調、年初来高値更新なるか
-前営業日サマリー-
ドル円は151.31円でオープン。東京市場では、米10年債利回りの低下を受け一時151.22円まで弱含みましたが、依然としてドル買いの地合いは強く切り返し、ロンドン市場ではじり高となり151.41円まで上昇。NY市場では、ミシガン大長期期待インフレ率が12年ぶり高水準と伝わると一時151.55円まで上昇。その後も堅調に推移し151.53円で取引を終えました。
-ドル円堅調、年初来高値更新なるか-
本日のイベントは、日国内企業物価指数、トルコ経常収支、米月次財政収支が予定、シンガポール/カナダが休場となり、特段の注目イベントは控えていません。
先週末は、米ミシガン大学が発表した期待インフレ率が1年先・5年先ともに市場予想を上回ったことを受けドル円は151.60円まで底堅く推移。年初来高値151.70円も射程圏内の水準となり政府・日銀による為替介入の警戒感が高まっています。
そんな中、今週は米CPIを含む米重要指標が控えており12月FOMCに向けて指標の内容に注目が集まります。ただ12月では金利据え置きが市場ではほぼ織り込み状態となり、今後の米経済指標にて市場予想から大きく乖離する場合を除き、金利見通しの変化は見られなそうです。ドル円は先述の通り、介入が意識される水準で堅調な推移を見せていることから、仮に介入実施、ドル円急落となっても、すぐに押し目を狙ったドルの買い戻しが入るシナリオを想定しておきたいです。併せて今週17日は米連邦政府のつなぎ予算の期限をとなっており、再び米政府閉鎖リスクが浮上することも念頭に置いて取引に臨みたいです。