値幅の狭いドル円
-前営業日サマリー-
ドル円は150.90円でオープン。東京市場では、上下しながら堅調に上値を伸ばし一時151円を超えるも押し戻され、その後は150.80円付近まで下落しました。ロンドン市場では、ドル買い優勢。時間外の米10年債利回りが上昇したことにつれて買いが強まり、一時151.17円と本日高値を付けました。NY市場では、再び押し戻され151円台を割れるも下値は堅く、150.90円台で反発。堅調な推移はその後も続き151.34円で取引を終えました。
-値幅の狭いドル円-
本日のイベントは、豪RBA四半期金融政策報告、英GDP、欧ラガルドECB総裁発言、米ローガン、ダラス連銀総裁発言、米ミシガン大消費者物価指数が予定されています。とりわけ注目度が高いのは、米ミシガン大消費者物価指数になりそうです。予想値が前回と同じ数値であるため、結果との間に一定の乖離が見られるようであれば、マーケットインパクトから値動きが想定し得ることから値幅を狙った取引が期待できるかもしれません。
足元のドル円は介入への警戒感からか151円に到達すると押し戻されて下落するといった動きがここ数日で目立ってきています。その一方で、値幅を狙った取引よりも日米の金利差にフォーカスした円キャリー取引(低金利である円売り・外貨買い)が増えつつあります。米国も日本より高金利の通貨の一つであるため、米ドルの下値も堅くなるかもしれません。円安が進む場合は為替介入の警戒も高まり、狭い値幅での推移が一定の期間続くのではないかの思惑もあります。本日は大きなイベントがあるわけではないため、ドル円の値動きは小幅なものになるかもしれませんが、現在の推移からどの方向に動くのか見定めつつ、取引に臨みたいです。