ドル円一時151円突破、強い地合い継続か
-前営業日サマリー-
ドル円は150.35円でオープン。東京市場では、オープンから買いが先行する相場となり150.60円台まで上値を伸ばしました。ロンドン市場では、引き続きドル買いが優勢。後半には一気に上値を伸ばしていき、一時150.98円の水準まで上昇しました。NY市場では、序盤は150.80円台での推移となりやや軟調であったものの、その後じりじりと上値を伸ばし一時151円を突破。最終的に150.96円で取引を終えました。
-ドル円一時151円突破、強い地合い継続か-
本日のイベントは、日銀主な意見公表、中消費者物価指数、米新規失業保険申請件数、ラガルドECB総裁発言、パウエルFRB議長発言(パネルディスカッション)が控えます。明日のパネルディスカッションで行われるパウエル議長の発言では、先週のFOMCでハト派のスタンスであることを確認している手前、材料の出尽くし感から注目度はあまり高くないように思えますが、市場の動向次第で何かしらのコメントを出す可能性も否めないため、耳を傾ける選択肢もあるかもしれません。
足元のドル円は、先週ハト派であったFOMCや、軟調だった米雇用統計を受けて大きく下落しましたが、依然として買いの意欲が強く週明けから堅調な地合いが続いており、昨日のNY市場では再び151円の大台までの回復を見せています。目先意識されそうな水準として神田財務官がスタンバイ発言を行った151円半ば付近まではじり高となりそうですが、151円の後半からは、介入への警戒感が強くなるため突発的な売り圧力への警戒は必要になるかもしれません。