RBA政策金利に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は149.32円でオープン。東京市場では、堅調に上値を伸ばすも149.60円付近からは横ばいの動きとなりました。ロンドン市場では、序盤に大きく下落するもその後は反発し149.80円台まで上値を伸ばしました。NY市場では、狭い値幅で方向感に欠ける動きが序盤に目立ちましたが、下値を切り上げながらゆっくりと上昇。再び150円の大台を超え150.02円で取引を終えました。
-RBA政策金利に注目-
本日のイベントはRBA政策金利、米貿易収支、バーFRB副議長発言、ウォラーFRB理事発言、ローガン・ダラス連銀総裁発言が予定されています。本日とりわけ注目度が高いのはRBA政策金利となりそうです。
今回の会合では、0.25%の利上げが市場コンセンサスとなっており、予想通りに利上げが実施されれば4か月ぶりの利上げとなります。今年の1月から順調にオーストラリアのインフレ率は抑えられて来ていましたが、先月の10月に発表されたオーストラリアのCPIでは、インフレ率の上昇が前四半期比で確認されています。これまでの政策金利発表では市場予想とは異なる結果が発表されることで、相場が動意づくことが過去に数回ありましたが、前述したインフレ率の上昇から今回の市場予想は信憑性の高いものかもしれません。ただ、実際に利上げが行われずに据え置きとなった場合には、ネガティブサプライズとして引き起こされる売り圧力の高まりには警戒しておく必要があるかもしれません。
足元のドル円は、先週に発表された雇用統計の結果を受けた下落から、昨日は軟調な地合いが続きましたが150円の大台を回復し、以前の堅調さを取り戻しつつあります。本日は米ドルの材料に欠ける一日となりますが FRBボードメンバーの発言が複数控えており、今後の金融政策に関わる内容が発せられた場合はドル円相場が動意づくことも考えられるため、米要人発言にも耳を傾けつつ取引に臨みたいです。