FXレポート

重要イベント多数 ドル円動き加速なるか

-前営業日サマリー-
 ドル円は150.12円でオープン。東京市場では、序盤に150円付近まで調整の動きは見られたものの、節目割れとはならずに米長期金利の上昇を支えとしながら午後には150.77円まで上値を伸ばしました。ロンドン市場では、一時節目価格を割れこみ149.83円まで下押し。その後は買い戻しが入り150円台を回復する展開となりましたが、米長期金利の上昇一服や介入の警戒感からか上値の重い相場展開となり150円前半での値動きとなりました。NY市場では、日米金融政策の方向性の違いを背景に押し目買いが入る格好となり、150円中盤まで値を戻して150.39円で取引を終えました。

-重要イベント多数 ドル円動き加速なるか-
 本日のイベントは、日東京都区部消費者物価指数、豪第3四半期生産者物価指数、米PCEデフレーター、米バーFRB副議長発言、米ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)が予定されています。
 ドル円は米長期金利の上昇を背景にドル買いが強まり、年初来高値の更新とともに150円を突破。足元では150円中盤まで上値を伸ばしています。好調な米長期金利の動きを支えとしたドル高地合いと為替介入の警戒感が交錯するなかで、相場はドル高継続間を優先した格好となりました。
 テクニカル面での上昇余地は昨年10/21日高値の151.94円。本日から米PCEデフレーターや来週には日銀金融政策決定会合、FOMCと重要イベントも多数予定されていることから、内容次第では高値更新によるアップサイドへの動き加速もあるかもしれません。ただ、引き続き本邦による介入警戒感はくすぶっており、介入による急速な円高方向への動きも想定に入れておく必要はありそうです。神経質な相場展開の中でドル円の方向性がどうなるか、相場を注視して本日も取引に臨みたいです。

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