ドル円150円突破
-前営業日サマリー-
ドル円は149.82円でオープン。東京市場では、方向感に欠ける動きが目立ち149.80円台での推移となりました。ロンドン市場では、やや堅調な動きでしたが149.94円付近で急に上値が重くなり、その後は方向感を欠く動きとなりました。NY市場では、149.90円台での推移でスタートしましたが、9月の米新築住宅販売件数が75.9万件と予想の68.0万件を上回ったことが伝わると一時149.95円まで上昇しました。それからまた上昇が続き一時150円をタッチしましたが即座に押し戻されるといった動きを繰り返しましたが、NYクローズ付近でじりじりと上昇を開始し再び150円を突破。その後も上昇は止まらず150.25円で取引を終えました。
-ドル円150円突破-
本日のイベントは、豪ブロックRBA総裁発言、トルコ政策金利、ECB政策金利、米新規失業保険申請件数、米GDP、米耐材受注、ウォラーFRB理事発言、米中古住宅販売保留が予定されています。米指標が多数控えており、その中でも米GDPは注目度が高いかと思われます。詳細は以下の通り。
「第3四半期GDP発表」・予想:+4.5%・前回:+2.1%(前期比年率)
市場予想は前回の値と比較して強気となっており、ここで予想値を大幅に下回るような結果となった場合は失望感からドル売りへの圧力がかかるかもしれません。それに対し予想通りの堅調な結果であった場合は、目先の大台である150円台が節目として意識されているため現在の水準から考慮するとドル買いへの反応は限定的となるかもしれません。
足元のドル円は、150円を突破してから上値を伸ばし続けています。介入の警戒ラインとして意識される150円の水準をすでに超えているため為替介入への警戒はこれまで以上に必要になりそうです。150円を超えてから堅調に上値を伸ばしたドル円ですが、前記の理由から突発的なドル売りの圧力がかかりやすい環境であることを考慮しつつ取引に臨みたいです。