FXレポート

豪消費者物価指数(CPI)に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は149.63円でオープン。東京市場では、日銀が臨時の国債買い入れを実施するも影響は限定的で、149円台半ばでのやや軟調な推移となりました。ロンドン市場では、米長期金利の上昇を背景にドル買いが優勢となり、149.84円まで上昇しました。NY市場では、米PMIが製造業・サービス業共に予想を上回り、149.90円を突破しましたが149.92円付近で押し返されて149.88円で取引を終えました。

-豪消費者物価指数(CPI)に注目-
 本日のイベントは、豪消費者物価指数(CPI)、独IFO企業景況指数、加政策金利、米新築住宅販売件数、加マックレムBOC総裁発言、欧ラガルドECB総裁発言などが予定されています。昨日は、欧米各国のPMIが発表されました。独PMIは製造業PMIが40.7と好不況の分かれ目となる50を大きく下回り、サービス業PMIも予想を下回る48.0に落ち込む結果となりました。欧PMIは製造業PMIが43.0、サービス業PMIが47.8と共に予想を下回り、リセッションに陥る恐れがあることが示唆される結果となりました。一方、米PMIは製造業PMIが50.0と節目である50に半年ぶりに到達し、サービス業PMIも50.9と予想を上振れる結果となり、FRBがインフレ抑制のために政策金利を引き上げてきたにも関わらず、経済が持ちこたえているとみることができそうです。
本日は豪消費者物価指数(CPI)に注目です。
前回は結果+5.2%(前年比)と予想+5.1%(前年比)と前々回結果+4.9%(前年比)を大きくは上振れず、利上げ再開の強い動機とはなりませんでした。本日の豪CPIでは前回結果を上回る+5.4%(前年比)と予想されています。先週の豪雇用統計で大幅な失速を示したこともあり、市場では11/7の政策金利は据え置きとの見通しが大勢となっていますが、今回の結果が大きく上振れた場合には、再利上げの期待が高まることで豪ドルを買う動機が生じることも想定して取引に臨みたいです。

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