FOMC、日銀会合を通過して
-前営業日サマリー-
ドル円は147.54円でオープン。東京市場では、日銀金融政策決定会合にて緩和スタンス継続が決定されたことや、その後の植田日銀総裁の会見にて改めて緩和策を維持する姿勢を示したことでドル円は148.41円まで上昇しました。ロンドン市場では、仏PMIが予想以上に悪い結果となったことから欧州通貨売りで反応したほか、米PMIは製造業が予想を上回るもサービス業が下回るなど強弱入り混じる結果となるなか、ドル売りが先行し一時147.96円まで下落しました。ニューヨーク市場では、反発してじりじりと安値を切り上げながら日通し高値まで上昇し148.38円で取引を終えました。
-FOMC、日銀会合を通過して-
本日のイベントは、独IFO企業景況感指数が予定されているほか、南アフリカが休場となります。
先週はFOMCと日銀金融政策決定会合を通過して改めて日米のスタンスの違いが鮮明となりました。FOMCでは年内にあと1回の利上げが示唆されたものの、市場は以前と変わらず利上げ無しを織り込んでおり、引き続きインフレや高金利下での米国経済動向に注目が集まりそうです。今週は消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業景気指数、耐久財受注、PCEコアデフレーターなど重要指標が多数予定されています。予想以上に強い結果となった場合には、市場が利上げを織り込みはじめドル円は上値を試す展開になるかもしれません。そうなった場合、本邦当局による為替介入の可能性が一段と高まる可能性も考慮しておきたいです。口先介入で表現の変化があるか注視しながら取引に臨みたいです。