FXレポート

サポートが頑丈なドル円、米小売売上高に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は147.05円でオープン。東京市場では、ドル買い優勢、147.45円付近まで上昇するも後に失速しました。ロンドン市場では、米CPIの発表を控えてか様子見の動きが目立ち、147.30円前後で上下しました。その後発表された米CPIは結果が3.7%と3.6%の予想に対しやや上振れとなる中で、ドル円は上下に激しく乱高下しましたが、トレンドの形成には至りませんでした。NY市場では方向感に欠ける展開、147.50円付近を小幅に推移した後、147.47円で取引を終えました。

-サポートが頑丈なドル円、米小売売上高に注目-
本日のイベントは、豪失業率、欧ECB政策金利、米新規失業保険申請件数、米小売売上高、米生産者物価指数、欧ラガルド総裁発言が予定されています。本日の注目指標である米小売売上高の予想は、除自動車を含め前回から鈍化が見込まれており、詳細は以下の通り。
・米小売売上高 予想:0.2% 前回:0.7%
・米小売売上高(除自動車)予想:0.4% 前回:1.0%
 仮に予想を上回る結果であっても、前回値からの鈍化が確認された場合は、市場がある程度鈍化を織り込んでいることから、マーケットへのインパクトは限定的とも想定されます。一方で、仮に前回値を上回ってくる場合はドル買いに向かう展開も考慮しておくべきかもしれません。
 足元のドル円は、147.50円付近に接すると押し戻されるという動きが続いていますが、サポートラインを切り上げてきており下値が堅くなってきています。また、1時間足では、下降が目立っていた20日移動平均線と50日移動平均線が上昇に転じたことで200日線を超えました。前記した買いサインが出たことでドル円のサポートが一層堅くなり下値は限定的になるかと思われます。しかし、147円半ば付近で何度も押し戻されているため、この水準に達したときにドル円の向きがどちらに向くのか、注視しながら取引に臨みたいです。

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