米労働市場軟化の兆し
-前営業日サマリー-
ドル円は146.51円でオープン。東京市場では、目立った材料もなく小幅なレンジで推移しました。ロンドン市場では、祝日明けのロンドン勢が参入すると米長期金利の上昇とともにドル円は147.37円まで上昇しました。ニューヨーク市場では、米JOLTS求人、米消費者信頼感指数ともに市場予想を下回ったことで、一転してドル安の流れとなり145.84円で取引を終えました。
-米労働市場軟化の兆し-
本日のイベントは、豪消費者物価指数、独消費者物価指数、米ADP雇用統計、米四半期GDP(改定値)、米中古住宅販売保留が予定されています。
米国の労働市場に注目が集まる中、昨日の米JOLTS求人が市場予想を大きく下回ったほか、前月分も下方修正されたため、市場は今後の追加利上げなしを織り込み始め大きくドル安で反応しました。本日の米ADP雇用統計は新規雇用者数が+32.4万人とタイトな予想ではありますが、弱い結果となった場合には労働市場の軟化をまた一歩裏付ける形となり、さらにドル安が進むかもしれません。
また、米四半期GDPの改定値にも注目です。速報値では前期比年率+2.4%と市場予想の+1.8%を大幅に上回る結果となりました。今回の改定値で仮に下方修正が入った場合、修正幅にもよりますが利上げ見送りを後押しする格好となり足元のドル安を加速させるかもしれません。
米指標には敏感に反応する展開が続くと思われるため、指標結果を丁寧に確認しながら取引に臨みたいです。