FXレポート

米フィラデルフィア連銀製造業景気指数に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は145.55円でオープン。東京市場では、序盤にドル買い円売りの動きから145.69円まで上昇する場面はみられるも、午後に入ると日経平均株価の下げなどからリスク警戒の動きが広がり145.40円台まで下押しました。ロンドン市場では、米住宅着工件数・米鉱工業生産共に予想を大きく上回り、ドル円は一時145.93円まで上昇しました。NY市場では、ドルは一段高、米長期金利の上昇も手掛かりに昨年11月以来の146円台に乗せると、FOMC議事録要旨公表後には米長期金利拡大を受けて一時146.40円まで上値を伸ばし、146.30円で取引を終えました。

-米フィラデルフィア連銀製造業景気指数に注目-
 本日のイベントは、NZ四半期棚卸物価指数(PPI)、豪失業率、米新規失業保険申請件数、米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米景気先行指数が予定されています。
本日予定されている米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は、新規受注、在庫、出荷、雇用などの項目について、1か月前との比較と6か月後の予測を調査するもので、米ISM製造業景気指数の先行指標としても注目されています。今週火曜日に発表されたNY連銀製造業景気指数は、これら両指標の先行指標と見られていますが、1か月前との比較は予想(-0.9)対して結果(-19.0)と大きく下振れしました。しかし、先行きに関する指標(6か月予想)は約1年ぶりの高水準に改善したため、将来の需要への強まりを示唆する結果からドル買いを誘いました。
今回のフィラデルフィア連銀製造業景気指数の1か月前との比較について、今回の予想は(-10)となっています(前回:-13.5)。今回の結果が予想を上振れると共に、先行きに関する指標(6か月先予想)が前回結果(29.1)を上振れた場合には、NY連銀製造業景気指数で示唆された将来の需要への楽観的な見通しが後押しされることで、ドル高の動意となる可能性も考慮して取引に臨みたいです。

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