英消費者物価指数(CPI)に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は145.53円でオープン。東京市場では、序盤は145円台半ばを挟んで上下動、総じて方向感の欠ける展開となりましたが、その後は円安が進行し、鈴木財務相による口先介入が伝わるも反応は限定的で、145円台後半に到達しました。ロンドン時間では、米小売売上高が予想を上回り一時145.82円まで上昇するも、同時刻発表のNY連銀製造業景気指数が予想を大幅に下回ったこともあり反落しました。NY市場では、序盤に円買いに押され145.10円まで日通し安値を更新するもその後反発して145.66円まで戻し、145.56円で取引を終えました。
-英消費者物価指数(CPI)に注目-
本日のイベントは、NZ中央銀行政策金利、英消費者物価指数(CPI)、加住宅着工件数、米住宅着工件数、米鉱工業生産、米FOMC議事要旨が予定されています。
昨日の英雇用統計に続き、本日は英消費者物価指数(CPI)が発表されます。昨日の雇用統計は、失業率(ILO方式)が予想より悪化するも、賃金上昇率が加速したことが英中銀利上げ観測を高めてポンド買いを誘い、ポンド円は185円付近まで上昇しました。現時点で、市場は次回9月会合での0.25%利上げを織り込んでおり、一部は0.5%利上げを予想しています。
そのような中、本日のCPIは総合CPI(前年比)が予想+6.8%(前回+7.9%)、コアCPI(前年比)が予想+6.8%(前回+6.9%)と鈍化が予想されています。今回のCPIの結果が予想を上振れた場合は、次回会合での0.5%利上げの織り込み加速などから、ポンド買いの動意になる可能性も考慮しつつ取引に臨みたいです。