今週はFOMC議事要旨の公表に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は144.70円でオープン。東京市場では日本祝日の中、ドル円は前日のNY市場の強い地合いを継続し一時144.89円まで上昇、しかし持ち高調整の売りが持ち込まれてか、欧州勢入りにかけて下落の展開となりました。ロンドン市場では中国・欧州株安を受けてリスクオフの円買いが進行、ドル円は緩やかな下落が続いたが、米PPIが予想を上回るとドル買いが入り一時144.88円まで上昇しました。ニューヨーク市場では米PPIの上昇を後押しとした米債利回りの上昇を受けて、一時145.00円と6月以来の145円を回復したのち、144.75円で取引を終えました。
-今週はFOMC議事要旨の公表に注目-
本日のイベントは、インド消費者物価指数(CPI)が予定されています。
先週水曜日に公表された米CPI(消費者物価指数)の結果は以下の通りとなりました。
・総合CPI 前年比+4.7%(予測+4.8%) 前月比+0.2%(予測+0.2%)
・コアCPI 前年比+3.2%(予測+3.3%) 前月比+0.2%(予測+0.2%)
総合CPI・コアCPI共に前年比ではわずかに予想を下振れる結果となりました。今回の結果を受けて、市場の次回9月FOMCの政策金利見通しは据え置きが88.5%、0.25%利上げが11.5%となっています。また11月会合・12月会合での現在の金利水準での据え置き予想がそれぞれ63.8%、62.5%と年内金利据え置き予想が多数となっていますが、3割程度は年内あと1回の利上げを織り込んでいます(FedWatch・CME、12日3時時点)。そして今週水曜日にはFOMC議事要旨の公表が予定されています。追加利上げに対してFOMC参加者がどの程度前向きな姿勢をしめしているかが注目されます。利上げに対して強気な姿勢と市場に受けとめられた場合には、ドル買いの動意となる可能性も考慮しておきたいです。
本日は大きな材料がなく、夏季休暇により流動性が低下することも考えられます。そのため、わずかなフローでも値幅が広がりやすくなることも想定しながら取引に臨みたいです。