米消費者物価指数(CPI)予想通りでも急激な値動きに警戒
-前営業日サマリー-
ドル円は143.27円でオープン。東京市場では、仲値にかけて143.10円から143.38円へ上昇する場面がありましたが値動きは限定的、143.07円から143.39円のレンジ相場でした。ロンドン市場では、欧州株式市場で株高になったことが意識され為替も円安へ、ドル円は143.01円から143.53円へ上昇しました。ニューヨーク市場では、143.72円まで一段と円安になりましたが目立った材料もなかったため引けにかけて一進一退、143.69円で取引を終えました。
-米消費者物価指数(CPI)予想通りでも急激な値動きに警戒-
本日のイベントは、日本国内企業物価指数、トルコ失業率、米消費者物価指数(CPI)、米新規失業保険申請件数、米財政収支、メキシコ政策金利、ボスティック・アトランタ連銀総裁発言、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言が予定されています。特に注目すべきは、米消費者物価指数(CPI)です。
米消費者物価指数(CPI)の事前予想は、総合CPIが前年比+3.3%(前回:+3.0%)、コアCPIが前年比+4.8%(前回:+4.8%)となっており、エネルギー価格の影響が大きい総合CPIが前年比ベースで上振れの見通しですが、他は横ばいの物価高ペースだろうと予想されています。コアCPIについては、前月比+0.2%の事前予想となっており、前回の+0.2%につづき、この2年間のインフレ経済前の平均的な物価高ペースまで物価高ペースが鈍化しているだろうと見通されています。
コアCPIが前月比ベースで+0.3%以上だったり、マイナス圏に落ち込むことがあればサプライズは大きいかもしれません。予想通りだったとしても、米国のインフレ動向はマーケットの関心も非常に高いため、短期的なボラティリティの高まりを想定して、本日は取引に挑みたいです。