日銀、臨時オペ実施されるか注目
-前営業日サマリー-
ドル円は141.82円でオープン。東京市場では、仲値にかけて円が買われドル円は141.51円まで下落しましたが一時的、午後にかけて142.23円まで反発しました。ロンドン市場では、ウィリアムズNY連銀総裁が取材で来年の金利低下に言及、ドル安主導でドル円は141.81円まで下落しました。ニューヨーク市場では、米株式市場の株高を材料にリスクオンムードで円が売られ、ドル円は142.58円へ反発したのち、142.46円で取引を終えました。
-日銀、臨時オペ実施されるか注目-
本日のイベントは、日本実質賃金(毎月勤労統計調査)、中国貿易収支、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言、米貿易収支が予定されています。
日銀の臨時国債買入オペが注目されています。7月末に日銀がYCCを修正し、長期金利の上限を厳格に0.50%としていた運用から、指値オペ水準を0.50%→1.00%へ引き上げ、長期金利0.50%を目途として、0.50%を超える場合は機動的に国債買入を実施していく「YCC柔軟化」の政策運営を行っています。先週は、日本の10年国債利回りが0.50%を超えた水準では2度、0.60%と0.65%をそれぞれ超えたタイミングで臨時オペを行いました。今週は9日(水)午前中に残存期間が中長期の幅広い国債を買い入れる通常オペが実施される予定ですが、それ以外のタイミングで臨時オペが実施されることがあれば、為替相場でも動きが出てくるかもしれません。
日銀の臨時オペに対する為替の反応は、オペ実施が伝わってすぐは円安に動くことが多かったです。ただ、日銀の金融緩和スタンスは以前から一貫したもので織り込み済みの側面もあるため、今のところその日のトレンドを作るほど大きな円安とはなっていません。臨時オペが伝わった後の円安が一時的と見なす逆張りの戦略を思い描くプレイヤーが一定数いることも想定しながら、本日も取引に挑みたいです。