FOMC パウエルFRB議長の発言に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は141.45円でオープン。東京市場では、米FOMCと28日結果公表の日銀金融政策決定会合を意識した様子見姿勢が強い地合いとなり、141円半ばでのもみ合いとなりました。ロンドン市場でも、引き続き積極的な取引は手控えられる展開に、米金利が上昇幅を拡大すると一時141.72円の日通し高値を更新、ただ昨日高値の141.81円を手前に失速しました。NY市場では、ロンドン・フィキシングに絡んだドル売りが出ると、一時140.85円まで下落、その後141.19円付近まで戻すも上値が重く、140.94円で取引を終えました。
-FOMC パウエルFRB議長の発言に注目-
本日のイベントは、豪消費者物価指数、米新築住宅販売件数、米FOMC政策金利発表、パウエルFRB議長定例記者会見が予定されており、米株引け後にはメタ・プラットフォームズの決算発表が控えます。
今回のFOMCについて、市場の政策金利見通しは0.25%利上げが98.9%、0.5%利上げが1.1%となっており(FedWatch・CME、26日2時時点)、利上げをほぼ確実視して織り込んでいることから、前回6月会合で停止した利上げを今回再開した場合でも、市場の予想通りの利上げ幅であれば、ドルは大きく変動しないと考えられます。
FOMCが市場の予想通りの結果になるシナリオであれば、パウエル議長の記者会見の注目度は高まるでしょう。市場の目線は既に9月会合で利上げがあるかに移っており、現在、市場の見通しとして、約8割が9月会合では利上げ停止を予測、約2割が利上げを予測しています(FedWatch・CME、26日2時時点)。
今回、パウエル議長は大きな材料を示さずにデータ次第という姿勢で乗り切るとも考えられますが、仮に9月利上げについて何らかの材料が示されたり、年末に向けた9月以降の残り3回のFOMCでの更なる利上げが再強調されるようなら、ドルが大きく動意づく可能性も考慮して取引に臨みたいです。