全国消費者物価指数に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は、139.59円でオープン。東京市場では、ドル円が東京株式市場オープンのタイミングで下落しましたが、午後になると反発し行ってこいの動きとなりました。ロンドン市場では、序盤は方向感に欠ける動きが目立ちましたが、新規失業保険申請件数の結果が予想値をしたまわるとドル円は一気に上昇、139.90円付近まで上値を伸ばしました。NY市場では、前記の上昇の流れが継続。ドル円は140円の大台を大きく上抜け140.50円付近まで上昇しましたがその後の上値は重く、140.07円で取引を終えました。
-全国消費者物価指数に注目-
本日のイベントは日全国消費者物価指数、英小売売上高、加小売売上高が予定されています。注目材料は日本の全国消費者物価指数となります。日本の消費者物価指数(前年比)は今年1月の+4.3%をピークに足元は+3.2%まで鈍化していますが、米国のCPIが+3.0%まで鈍化したことでインフレ率の日米逆転現象が発生しています。本日発表される日本のCPIの結果が、+3.0%を上回っていれば、日米の数値逆転が一層意識されるかもしれません。
また、足元のドル円は140円の大台こそ超えましたが、昨日のNY市場では140.50円付近で急激に上値が重たくなっていることから、この水準が天井として意識されている可能性があります。ドル円の動向を注意深く観察しつつ、指標発表直後は注意を払いながら取引に臨みたいです。