FXレポート

米小売売上高に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は、138.68円でオープン。本邦祝日であったため、東京市場では序盤から138.50円から138.60円のあたりを推移。全体的に方向感に欠ける動きが目立ちました。ロンドン市場では、欧米株価指数の下落を受けてリスク回避の動きが先行。ドル円も時間外の米10年債利回りが3.76%台まで再び低下したことも重しとなり、一時138.00円まで本日安値を更新しました。しかし道中で発表された7月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が市場予想を上回る強い結果となったことで、ドル円は急激に反発。139円の大台を越え、一時139.40円付近まで上値を伸ばしました。NY市場では、序盤は堅調さを維持していたもののじりじりと下落していき138.71円で取引を終えました。

-米小売売上高に注目-
 本日のイベントは、豪中銀議事要旨公表、加消費者物価指数、米小売売上高、バーFRB副議長発言、が控えています。また大手金融機関からバンクオブアメリカとモルガンスタンレーが決算の発表を行います。足元のドル円は、139円台を回復しており再び強い地合いが戻りつつあります。本日の米小売売上高の市場予想は、+0.5%(前回:+0.3%)、除自動車が+0.4%(前回:+0.1%)となっており、前回より強い予想となっています。
結果が予想を大きく上回った場合は、国民の消費マインドの高さからインフレ圧力が意識されドル高で反応することが想定されます。一方で前回値を下回る水準であった場合は、インフレの鈍化を後押しすることからドル売りで反応するかもしれません。両シナリオを想定しながら取引に臨みたいです。

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