ミシガン大期待インフレ率に注目、ドル安トレンドに影響も
-前日サマリー-
ドル円は138.45円でオープン。東京市場では、仲値にかけて138.65円へ上昇、その後も日経平均株価の上昇などを材料に円が売られ138.83円まで上昇しました。ロンドン市場では、米PPIが事前予想を下振れ、為替相場では円安主導でドル円は138.37円から138.95円へ一時上昇しました。ニューヨーク市場では、米長期金利の低下を材料にドル売りの流れ、ドル円は137.93円まで反落したのち、138.06円で取引を終えました。
-ミシガン大期待インフレ率に注目、ドル安トレンドに影響も-
本日のイベントは、G20財務相・中銀総裁会議(18日まで)、米輸出入物価指数、米ミシガン大指標が予定され、米金融機関などの決算発表が本格化します。
米国のインフレ指標が今週発表され、米CPI(消費者物価指数)と米PPI(生産者物価指数)はともに予想を下振れました。為替相場ではドル売り圧力が強く、ユーロドルは1.10ドルから1.12ドルへ、ドル円は140円から138円台へ、ドル安が進んでいます。
今夜発表されるミシガン大指標では、景気の先行きを図る消費者態度指数と合わせて、物価の先行きを図る期待インフレ率が発表されます。1年先期待インフレ率の事前予想は+3.1%と、前月発表の+3.3%を下振れするだろうと見通されています。米CPI/PPIが1か月前の物価を示すのに対して、期待インフレ率は将来の物価見通しが示されるため、米CPI/PPIと異なり上振れするシナリオも考えられます。その場合、ドル安トレンドの短期的な転換があるかもしれません。
指標結果次第にはなりますが、ミシガン大調査の期待インフレ率の注目度が高いことを想定して、本日は取引に挑みたいです。