米PPIに注目、米CPIと同様下振れ続けばドル円一段安の可能性
-前日サマリー-
ドル円は140.35円でオープン。東京市場では、日銀のYCC修正観測が広がるなか円が買われドル円は140円割れ、139.41円まで下落しました。ロンドン市場では、米CPIが全体/コアともに予想下振れ、ドル円は139.63円から138.77円へ一時急落しました。ニューヨーク市場では、米CPI下振れをうけてドル安が優勢の流れ、ドル円は一時138.16円まで下落したのち、138.50円で取引を終えました。
-米PPIに注目、米CPIと同様下振れ続けばドル円一段安の可能性-
本日のイベントは、中国貿易収支、英GDP、ECB理事会議事要旨、米PPI(生産者物価指数)、米新規失業保険申請件数が予定されています。特に注目すべきは、米PPIです。
米PPI(生産者物価指数)は企業のインフレ動向を図る経済指標として知られています。事前予想は、全体が+0.4%(前年比、前回:+1.1%)、コアが+2.6%(前年比、前回:+2.8%)となっており、昨夜発表された米CPI(消費者物価指数)と同様、インフレペースの鈍化が見通されています。昨夜の相場は、米CPIが全体/コアともに予想を下振れしたことがきっかけとなり、ドル売りが加速しました。今夜の米PPIでも予想下振れする場合は、ドル売りの加速、ドル円が一段安となるシナリオも考えられますが、上振れする場合はドル円の下落トレンドが転換するかもしれません。この指標が発表される21時30分にかけて為替相場のボラティリティが高まることを想定して、本日も取引に挑みたいです。