本日より米重要指標が連続発表
-前営業日サマリー-
ドル円は144.44円でオープン。東京市場ではドル買い優勢の相場。午後になると一気に上値を伸ばし一時144.70円付近まで上昇しました。ロンドン市場では、途端に上値が重くなり144.08円付近まで下落しましたが、時間外の10年債利回りが上昇に転じるとそこから一気に反発。ドル円は144.50円台まで持ち直しました。NY市場は休場明けのスタートとなりドル円は、144.50円台をキープしながら堅調に推移。その後もやや上値を伸ばし144.68円で取引を終えました。
-本日より米重要指標が連続発表-
本日のイベントは、豪貿易収支、英建設業PMI、米ADP雇用統計、米新規失業保険申請件数、米ISM非製造業景況指数、JOLTS求人が予定されています。本日より本格的に米重要指標の発表が本格化します。その中でも米ADP雇用統計、ISM非製造業景況指数、JOLTS求人はドル円相場を動意づける注目指標となります。ADP雇用統計及びJOLTS求人は4月から結果が伸び続けているため、よほど大きな予想上振れでもない限りマーケットインパクトは小さいかもしれません。一方で、ADP雇用統計の20万件割れ、JOLTS求人の1,000万件割れ、ISM非製造業景況指数の50割れなどの結果が出た場合、予想値とのギャップからドル安圧力が大きくなる可能性が考えられます。
足元のドル円は、為替介入への警戒感が意識されて、144円台でボラティリティの小さい相場が続いてきました。今夜は前述の注目度が高い米重要指標が控えていることから、本格的にドル円のボラティリティが大きくなるかもしれません。今夜の米指標が相当強い結果の場合は、145円を再度突破する可能性もありますが、円安が進みすぎると為替介入への警戒感が増大して円高圧力が大きくなることも考えられるため、突発的な円高も警戒しつつ取引に臨みたいです。