FXレポート

今週は週末のPCEデフレータに注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は143.04円でオープン。日本株下落を受けて海外投資家の為替ヘッジ調整が影響したか午前中は円高が進みドル円は142.93円付近まで下落。ただその後は買い戻しも強まり143円中盤まで回復しました。ロンドン市場では欧州株安などで調整の動きに押され、142.77円近辺まで再び下落するも下値での買い意欲も根強く一定の底堅さも見せる展開となりました。NY市場ではデイリー米サンフランシスコ連銀総裁が「今年あと2回の利上げは非常に妥当な予測」と発言するとドル買い優勢から143.78円と昨年11月以来7か月ぶりの高値を更新し、そのまま143.73円で取引を終えました。

-今週は週末のPCEデフレータに注目-
 本日のイベントは、独IFO企業景況観指数が予定されており、その他目立った経済指標は予定されていません。
 FRBによる年内残り2回の利上げ示唆に対して日銀の緩和維持の姿勢から、日米金利差を意識した円売り・ドル買いが加速しており、足元ドル円は143円後半まで上値を伸ばしてきています。同水準は昨年11月以来7か月ぶりの高値となり、このまま上値を伸ばせば前回為替介入が行われた145円台の水準に近づき、いよいよ介入への警戒感も高まる場面となってきました。
 本日は目立った経済イベントは見当たりませんが、週後半の6/30(金)にはFRBが重要視しているとされるPCEデフレーターが公表されます。前年同月比で予想:3.8%(前回:4.4%)と前回からの下振れ予想となっているものの、仮に予想を上振れする強い結果が見られた際にはディスインフレの鈍化によるドル高加速も考えられるため今週は週末の同指標の行方に注目です。同時に本邦当局者による口先介入にも警戒しながらヘッドラインを注視していきたいです。

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