米議会証言に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は141.91円でオープン。米長期金利の上昇から142.25円まで上昇するもその後は西村経産相の円安をけん制する発言もあり141.58円まで下落しました。ロンドン市場では、時間外の日経平均や欧州株が下落したことを背景にリスクオフの円高となり141.28円まで下落した後、米住宅着工件数が予想を大きく上回ると底堅く推移し141.74円まで持ち直しました。ニューヨーク市場では、米長期金利の低下を背景に再度ドル安となり141.43円で取引を終えました。
-米議会証言に注目-
本日のイベントは、BOJ議事要旨公表、英消費者物価指数(CPI)、カナダ小売売上高、パウエルFRB議長の発言(議会証言)、クックFRB理事の発言、ジェファーソンFRB理事の発言、グールズビーシカゴ連銀総裁の発言が予定されています。
半年に一度、米上下両院の議会でFRB議長が経済情勢や金融政策について質疑応答を行う議会証言が予定されています。焦点は、先週のFOMCでの利上げ休止やドットプロットで示唆された年内に2回の利上げに対する見解となりそうです。現状の市場の織り込みを見ると、年内に一回の利上げ及び、来年1月からの利下げ開始を織り込んでおり、FRBの見通しに懐疑的な様子が見て取れます。パウエルFRB議長が改めて強いタカ派姿勢を示せば、ドル高で反応するかもしれません。FOMCからまだ日が浅いこともあり、基本的なスタンスは変わらず目新しい発言は見られないと思われますが、内容によっては相場を動意づける可能性もあり要注目です。