FXレポート

日銀金融政策決定会合・植田日銀総裁の記者会見 早期の修正が示唆されるか

-前営業日サマリー-
 ドル円は140.00円でオープン。東京市場では、序盤、日米金利差を意識したドル買い円売りに加えてゴトウ日とあって仲値に向けた買いも重なり上昇、仲値後も買いは引かず一時141.50円の日通し高値まで上値を伸ばしました。ロンドン市場では、序盤、東京時間での大幅上昇の反動で利食いや調整売りが優勢となり下落しましたが、140.85円付近で下げ渋ると141円前半に切り返すなど下値が堅い動き、その後、米新規失業保険申請件数の結果が予想より悪化すると、米金利の低下に連れて140.70円付近まで下押ししました。
NY市場では、米金利の流れが落ち着いたことを受けて、140.30円付近でもみ合いとなり最終的に140.27円で取引を終えました。

-日銀金融政策決定会合・植田日銀総裁の記者会見 早期の修正が示唆されるか-
 本日のイベントは、日銀政策金利&声明発表、植田日銀総裁の記者会見、米ウォラーFRB理事の発言、米ミジガン大消費者信頼感指数が予定されています。なかでもメインイベントは日銀政策金利&声明発表、植田日銀総裁の記者会見です。
 金融政策決定会合の公表文の文言や植田総裁の記者会見の発言で金融政策の早期修正が示唆されるかに注目です。就任後初の金融政策決定会合となった前回4月会合の公表文には「金融政策運営について、1年から1年半程度の時間をかけて多角的にレビューを行うこととした」と記載されており 早期修正を示唆する文言もありませんでした。また、植田総裁が先週6/9に「物価目標の持続的・安定的実現までにはまだ少し間がある」「粘り強く金融緩和を継続していく姿勢だ」と発言していたこともあり、今会合においては引き続き金融緩和を維持、YCC(イールドカーブコントロール)は継続になると考えられます。市場の多数も今回は金融緩和維持・YCC継続と考えており、次回7回会合以降の修正のタイミングに目線は移っていると考えられます。
 今回の金融政策決定会合・植田総裁の記者会見において、金融政策の早期修正が示唆される文言や発言が出てこなければ、大方の織り込み通りとなり相場も大きな反応にはならない可能性が考えられます。一方、早期修正を示唆する文言や発言が出てきた場合には円が買われる大きな動意になる可能性も考慮して取引に臨みたいです。

 

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