豪ドル円は昨年12月ぶりの高値タッチ、「利上げ継続」の温度感を見極めへ
-前営業日サマリー-
ドル円は139.51円でオープン。東京市場では、来週FOMCでの金利据え置き見通しが、昨日の米ISM非製造業景気指数発表前の70%台から80%台に上昇したことなどを受けて上値を抑えながら売り優勢の展開となりました。ロンドン市場では序盤欧州株安や米金利の低下によって139.10円付近まで下落するもその後は日経平均先物がプラス圏を回復したことなどを支えとしながら139円後半までの買い戻しとなりました。NY市場では序盤140円台に乗せることに失敗し、米金利も低下したことで上値が重くなりじり安のまま139.64円で取引を終えました。
-豪ドル円は昨年12月ぶりの高値タッチ、「利上げ継続」の温度感を見極めへ-
本日のイベントは、豪ロウRBA総裁発言、豪四半期GDP、中貿易収支、独鉱工業生産、米貿易収支、加貿易収支、加BOC政策金利が予定されています。
前日は豪RBA政策金利発表にて、大方の据え置き予想に反し、サプライズの0.25%利上げが決定されました。直後から豪ドル買い急加速で独歩高の展開となると、NY時間にかけても堅調地合いを維持、豪ドル円は93.26円まで昨年12月ぶりの高値をタッチしました。直近の4月豪消費者物価指数(CPI・前年比)で予想上振れの「インフレの伸び加速」が確認されている中で、「利上げ継続」への期待感も広がりつつあり、今後のデータを見極めていく必要があるでしょう。本日はロウRBA総裁発言が予定されており、温度感を注視していきたいです。また関連して本日・金曜に中国の経済指標発表が控えています。先週は弱い指標結果から中国経済の先行き警戒感が広がりリスクオフの流れへ、結びつきの強い豪ドルにも売り圧力がかかりました。同様のシナリオから豪ドル円は活発な値動きとなる可能性、また円の強弱変化でクロス円も動意づく可能性も想定しつつ、取引に臨みたいです。