強い地合いのドル円、日本CPIに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は、137.60円でオープン。東京市場では、ドル円が昨日高値の137.71円を僅かに上抜けるも上値がやや重く年初来高値137.91円を試す動きにはならず、137円半ば前後まで売り戻されました。ロンドン市場では、じりじりとドル買いが進んだことで137.94円まで上値を伸ばし年初来高値を更新。また、好調な米経済指標を受けて一時138.39円まで上値を伸ばしました。NY市場では、米フィラデルフィア連銀製造業景気指数の上振れやボードメンバーによるタカ派発言がドル買いを促し一時138.64円と昨年11月30日以来の高値を更新、その後も上昇が続き138.70円で取引を終えました。
-強い地合いのドル円、日本CPIに注目-
本日のイベントは、 日全国消費者物価指数、加小売売上高、米ウィリアムズNY連銀総裁発言、米ボウマンFRB理事発言、米パウエルFRB議長発言、欧ラガルドECB総裁発言が予定されています。
ドル円は、年初来高値を大きく越えたことで非常に強い地合いとなっています。また、米共和党のマッカーシー下院議長が「来週、下院で債務上限合意を討議する必要がある」との見解を示したことで、改めて楽観視のムードが広がり、与野党協議進展の期待から米ドルの支援材料となっています。
一方、日本の金融政策に海外投資家の注目が依然集まっている中、本日日本の全国CPIが発表されます。今回の結果で物価上昇圧力が確認された場合は、日銀に対して早期の金融政策修正への思惑の高まりから、円買い圧力がかかりドル円上昇の動きが失速する可能性も考慮しておきたいです。