ドル円年初来高値に接近
-前営業日サマリー-
ドル円は、136.37円でオープン。東京市場では序盤から底堅く推移し、午後には136.84円まで上値を伸ばしました。ロンドン市場では引き続きドル円買いが先行。また、本邦10年債利回りが低下したことで日米金利差拡大を意識したドル買いが進みました。NY市場では、ドル円の上昇が137.50円台に差し掛かったところで一度失速しましたが、その後も堅調に推移し137.65円で取引を終えました。
-ドル円年初来高値に接近-
本日のイベントは、豪失業率、米新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀景況指数、米中古住宅販売件数、米景気先行指数、ジェファーソンFRB理事発言、バーFRB副議長議会証言、ローガンダラス連銀総裁発言、マックレムBOC総裁の発言が予定されています。
米国の債務上限問題をめぐり、バイデン大統領と野党側との協議が続いていますが、合意には至っていません。しかしながらバイデン大統領からは「21日には記者会見を開く」、共和党のマッカーシー下院議長は「今週内の合意は可能」との発言も伝わり、市場では楽観ムードが広がりつつあります。これを受けた米株高、米長期金利上昇でドル円は上値を伸ばしており、5月2日に付けた今月高値の137.77円を超えるようであればテクニカル的にも強い地合いとなりそうです。一方で、合意に関して延長もしくは否定的な発言などが流れた場合は、突発的にリスクオフのドル安となるかもしれません。引き続きヘッドラインに注視しながら取引に臨みたいです。