FXレポート

米耐久財受注に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は134.18円でオープン。米ファーストリパブリック銀行が決算発表で預金額の大幅減少を明らかにするも、東京・ロンドン市場では為替への反応は限定的でした。しかしながら、NY市場に入り同銀行の株価が-44%超の大幅安になると、金融不安再燃によるリスクオフの円高一辺倒の相場となり、ドル円は133.38円まで下落しました。その後はやや反発し、133.72円で取引を終えました。


-米耐久財受注に注目-
 本日のイベントは、豪消費者物価指数、米耐久財受注、米主要企業の決算発表が予定されています。
 明日には1-3月期米GDPを控えています。市場予想は前期比+2.0%成長の見通しで、10-12月期GDPの+2.6%からはやや鈍化の見通しです。直近の米指標結果を見ると、GDPの約7割を占める個人消費との関連が高い3月小売売上高は前月比-1.0%、米住宅市場の大半を占める中古住宅の販売件数は前月比-2.4%と景気の減速が懸念されます。
 今夜発表される米耐久財受注は、民間設備投資と親和性の高い景気先行指標だと一般的にみなされています。米銀行破綻による貸し出し基準の厳格化によって企業の資金調達環境に大きな影響があれば、設備投資が落ち込んでいる可能性が考えられます。市場予想は前月比+0.9%と、前回値-1.0%から改善する見通しですが、市場予想を大きく下回る場合は、米GDPの下振れ懸念からドル売りで反応するかもしれません。米GDPを見極めるためのヒントとして、耐久財受注の結果に注目です。

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