米住宅市況の下振れに警戒
-前営業日サマリー-
ドル円は134.01円でオープン。下値を試し底堅さを確認するとその後はドル買いが続き134.47円まで上昇しました。ロンドン市場に入ると、米長期金利の低下から押し目を作るも、その後は高値を更新し134.73円まで上昇しました。ニューヨーク市場では、対欧州通貨でドル売り基調となったことからドル円は134.22円まで下落し134.28円で取引を終えました。
-米住宅市況の下振れに警戒-
本日のイベントは、米ケースシラー住宅価格指数、米新築住宅販売件数、米消費者信頼感指数、米主要企業決算が予定されているほか、ニュージーランドとオーストラリアが休場です。
住宅市場の減速が米経済の景気後退入りをけん引するのではとの見通しもみられる中、先日の米中古住宅販売件数は前月比-2.4%と市場予想-1.8%を下回る減速でした。住宅ローン金利が上昇したことが購買意欲を減速させたとみられています。加えて、米銀行破綻による金融不安からローン審査基準が厳しくなった可能性もあり、本日の住宅関連指標でも下振れリスクに警戒したいです。
目先の注目点は米GDPや米PCE、日銀金融政策決定会合であるためそれらを通過するまでは動意に欠ける展開となりそうですが、それ以前の指標でサプライズとなればその限りではないため、丁寧に確認しながら取引に臨みたいです。