米PMIはやや弱気予想、予想上振れならドル円年初来高値更新か
-前営業日サマリー-
週末明けのドル円は134.25円でスタート。東京市場では、ゴトー日だったことで実需勢を中心にドル買い優勢、午前中のうちに134.53円まで一時上昇しましたが、午後にかけては134円割れまで下落しました。ロンドン市場では、米国休場を前に積極的な値動きは限定的、133.92円から134.36円のレンジ相場となりました。ニューヨーク市場では、金融市場が休場の中で比較的円売りの流れが優勢、133.94円から134.29円まで上昇し、134.27円で取引を終えました。
-米PMIはやや弱気予想、予想上振れならドル円年初来高値更新か-
本日のイベントは、豪RBA議事要旨、欧米各国のPMI、独ZEW景況感指数、カナダCPI(消費者物価指数)・小売売上高、米中古住宅販売件数の発表、米2年債入札、ロシア・プーチン大統領の演説が予定されています。特に注目すべきは、米国のPMIです。
PMI(購買担当者景気指数)は、将来の景気先行き感を示す経済指標として知られ、一般的に「50」を上回ると将来の景気拡大、「50」を下回ると将来の景気悪化のサインとされています。今夜発表されるPMIの事前予想を確認すると、いずれも50を下回る水準が続き、米国の景気後退サインは点灯し続けるだろうと予想されています。
・製造業PMI:47.1(前回:46.9)
・サービス業PMI:47.1(前回46.8)
しかし、2月までに発表されてきた米国の経済指標では、雇用統計やISM景況指数、小売売上高などを中心に、米国経済の強さを裏付ける結果のものが目立ちました。今夜の米PMIの事前予想は、2月の米経済指標と比べてやや弱気な予想といえるかもしれません。PMIでも予想上振れ、特に景気好不況の節目ラインである「50」を上回る場合は、先週までのドル高トレンドが加速するシナリオも考えられます。
今夜の米PMI次第では、ドル円135円突破・年初来高値更新の可能性も考慮しながら、本日は取引に挑みたいです。