FXレポート

FRB高官の発言から動意となるか

-前日サマリー-
 ドル円は132.63円でオープン。先週末の雇用統計と日銀総裁人事の関連報道で月曜日は大幅高となりましたが、昨日は調整の売りが優勢となり、132.00円付近まで押し戻されました。NY市場では、序盤から大きく円が売られ131.30円程度まで下落。途中パウエルFRB議長から利上げ継続の意思が示されるも円買いの流れは止まらず、130.47円まで下振れとなりましたが、その後131.30円付近まで反発。終盤も緩やかに下落ペースが続き131.04円で取引を終えました。

-FRB高官の発言から動意となるか-
 本日のイベントは、米バイデン大統領の一般教書演説、米ウィリアムズNY連銀総裁の発言、バーFRB副議長の発言、ウォラーFRB理事の発言が予定されています。
 バイデン大統領の発言からドル円のトレンドが形成されることは考えにくいですが、一般教書演説では中国の偵察気球を撃墜した直後のため、今後の関係を巡ってどのような対応策を示すかに注目が集まります。またNY市場ではFRB高官の発言が複数予定されており、突発的な値動きに警戒したいです。昨晩にパウエル議長は、金融引き締め政策などにより物価上昇ペースが鈍化し始めたものの、その道のりはまだ遠く、さらなる利上げが必要になると述べました。また2%のインフレ目標まで物価上昇率が落ち込むのは2024年以降になるとの見解を示しましたが、ドル円は瞬間大きく下落となりました。繰り返し挙げられているトピックではありますが、日銀の人事公表までドル円は方向感に欠ける推移となるかもしれません。そのため本日のFRB高官の発言を受けて市場が過敏に反応した場合でも、一方的な値動きとはならず、すぐに反発となる可能性も考慮して取引に挑みたいです。

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