FXレポート

サプライズ指標後のパウエルFRB議長の発言に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は131.87円でオープン。「日銀次期総裁が雨宮副総裁に打診」との報道を受けて、大幅に上窓を開けて始まったドル円は132.38円まで上値を伸ばすも、鈴木財務相などから報道を否定する発言が相次ぎ131.58円まで下落しました。ロンドン市場では、目立った材料はないものの米長期金利が上昇したことからドル円は132.89円まで上昇するも、NY市場で反落し、132.60円で取引を終えました。


-サプライズ指標後のパウエルFRB議長の発言に注目-
 本日のイベントは、豪貿易収支、豪RBA政策金利、米貿易収支、カナダ貿易収支、カナダマックレムBOC総裁の発言、パウエルFRB議長の発言、バーFRB副議長の発言が予定されています。
 1月25日に発表された豪第4四半期消費者物価指数(CPI)が前年比+7.8%と第3四半期の+7.3%を超えインフレの進行が確認されました。本日の豪政策金利では、3.10%から3.35%へ0.25%の金利引き上げをほぼ織り込んでいるものの、豪RBA総裁は「あらかじめ決まった道筋はない」と繰り返し述べているためその後の見通しは立っておらず、同時に公表される声明文から先行きの金融政策を探る展開となりそうです。
 また、パウエルFRB議長らFRB高官の発言が予定されています。先週のFOMC後の会見では「ディスインフレのプロセスが始まった」とするも年内の利下げを否定しました。また、3日公表の米雇用統計では新規雇用者数が+51.7万人、失業率は3.4%、賃金上昇は+0.3%(前月比)と労働市場のひっ迫継続を示唆した他、ISMサービス業景況指数が2カ月ぶりに好不況の基準となる50を超え55.2になるなど、いずれも市場予想を上回るポジティブサプライズの結果で、非常に強い米経済状況が確認されました。しかしながら、市場はいまだ年内に2回の利下げを織り込んでいます。楽観的な市場に釘をさすような発言が伝わればドル高で反応する可能性があり、サプライズ指標をどのように評価するのか発言内容に注目です。

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