FXレポート

日銀 金融政策決定会合での主な意見を公表予定

-前営業日サマリー-
 ドル円は132.81円でオープン。東京市場では、仲値に向けた実需勢の買いが支えとなりドル円は一時133.17円まで上昇。仲値発表後には133円を割れて調整のドル売りが入ったものの、堅調な日経平均の動きに支えられ午後は132円後半での底堅い値動きとなりました。クリスマス連休明けの欧州勢が参入すると株高のリスクオンとなり、米長期金利が上昇。ドル円は再び133円半ばまで上値を伸ばす展開となりました。NY市場では、ドル買い先行となりましたが133.60円付近から上値が重く、133.44円で取引を終えました。

-日銀 金融政策決定会合での主な意見を公表-
 本日のイベントは、日BOJ主な意見公表、米中古住宅販売保留が予定されています。
 日銀がYCC(イールドカーブコントロール)における長期金利の変動幅を「±0.5%程度」に変更すると発表したことで、ドル円は約7円の円高が進行し、思わぬ円高サプライズとなりました。足元では落ち着きを取り戻していますが、本日は今月19・20日に行われた日銀金融政策決定会合の意見公表が予定されています。来春の黒田日銀総裁退任に向けて、YCCや指値オペ停止といった金融正常化の工程が示されるかが焦点となり、突発的な値動きとなる内容が出ることも想定すべきかもしれません。仮に、金融正常化が示された際には、円ショートポジションの巻き戻しを誘発する可能性があり、ダウンサイドを深掘る展開も想定できます。特に、ドル円は130円の心理的節目を割れた場合、サポートとなる価格帯が少ないのに加え、年末年始は例年、マーケットの商いが薄くなるため、値動きのインパクトが大きくなることも考慮しておきたいです。本日は意見公表から来年の日銀の金融政策スタンスを判断する材料が出てくるか、またそこからドル円の方向感に変化が現れるかに注目して取引に臨みたいです。

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