クリスマス休暇前日、材料は豊富
-前営業日サマリー-
ドル円は132.42円でオープン。東京市場では、仲値にかけた円買いの流れから131.64円まで下落しました。ロンドン市場では、目立ったヘッドラインがなかったことでドル円は小幅に反発して、132円まで上昇しました。NY市場では米四半期GDP(7-9月期・確定値)が上方修正(前期比+2.9%→+3.2%)され一時132.72円まで上昇しました。しかし、米株式市場でNYダウなど株価指数が大幅安になったことなどを材料にドル円も反落、引けにかけて132.35円まで下落して取引を終えました。
-クリスマス休暇前日、材料は豊富-
本日のイベントは、日本全国消費者物価指数、日銀議事要旨公表、カナダGDP、米耐久財受注、米個人所得、米PCEデフレーター、米新築住宅販売件数、米ミシガン大消費者信頼感指数が予定されています。
本日は材料が豊富ながら、特に注目したいのは全米のインフレ率を測る経済指標である米PCEデフレーターです。今回の米PCEデフレーターの市場予想は、コア指数(食品・エネルギー除く)で前年比+4.7%と、前回の+5.0%からインフレ鈍化が見込まれています。もし米PCEデフレーターで市場予想を下回るようなら、米インフレピークアウトを再確認できるエビデンスとなり、市場の利上げ観測後退からドル売り・円買いが加速するシナリオが想定されます。一方、昨日の米四半期GDPが上方修正されたことで、短期的にはドル買いが入りやすい地合いとなっているかもしれません。本日はクリスマス休暇前日ですが、注目度の高い米国のインフレ動向をしっかり見極めて取引に挑みたいです。