FXレポート

PMIに注目、マーケットの関心は欧米の景気動向に

-前営業日サマリー-
 ドル円は135.43円でオープン。東京市場では、時間外の米10年債利回りの上昇を支えに緩やかに下値を切り上げました。ロンドン・NY市場では、米小売売上高等経済指標が軒並み市場予想を下回ったことで一時136.18まで下落するも、ECBのタカ派姿勢を受けた一部クロス円の上昇につられドル買いが入ったほか、欧米株式市場の大幅下落によるリスクオフのドル買いが進み一時138.17円まで上昇し、最終的に137.79円で取引を終えました。

-PMIに注目、マーケットの関心は欧米の景気動向に-
 本日のイベントは、英小売売上高、仏PMI、独PMI、欧PMI、英PMI、米PMIが予定されています。
 昨日は、英BOE・欧ECB双方で予想通り0.5%利上げが決まりました。しかし声明の内容は大きく異なり、英BOEではインフレリスクの上振れを指摘しつつも、インフレピークアウトの可能性への言及や英国経済のリセッション入りに警戒感を示すなどハト派姿勢とも取れる側面があった一方、欧ECBではラガルド総裁が0.5%利上げを一定期間継続する可能性を示唆するなどタカ派姿勢が目立ちました。そしてその結果、市場はポンド売り・ユーロ買いで反応しました。ラガルド総裁が来年3月まで0.5%利上げを継続するかもと具体的な発言をしたため、ユーロへの買い圧力が続く可能性は高いですが、EU圏の雇用悪化やリセッション入りが表面化してくれば、タカ派姿勢に変化があるかもしれません。
 本日の注目ポイントは欧米主要国のPMIです。市場は前回同様、いずれの国も景気後退ラインである50を割ると予想しています。仮にEU圏のPMIが市場予想を大きく下回る結果となれば、昨日のECBから一変してユーロ売り、リスクオフのドル買いが進行するシナリオが考えられます。PMIからマーケットの関心が集まる欧米の景気動向を読み取りつつ、取引に挑みたいです。
 

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