FXレポート

米CPI鈍化を受けてのFRB高官発言に注目

-前日サマリー-
 ドル円は先週末終値138.75円から大きく上窓を開け139.42円でオープン。ウォラーFRB理事が「10月CPIはある時点のデータに過ぎず、一定期間のCPI動向を見る必要がある」と利上げ減速の思惑に対し牽制したことで、ドル買いが先行しました。ロンドン勢の参入後はドル高が加速し140.79円まで上昇するも、米長期金利の上昇が頭打ちとなったことやブレイナード米FRB議長の「利上げペースの減速は近く適切になるだろう」との発言から反落し139.90円で取引を終えました。

-米CPI鈍化を受けてのFRB高官発言に注目-
 本日のイベントは、日GDP、豪RBA議事録公表、中小売売上高、英失業率、独ZEW景況感調査、米生産者物価指数(PPI)、米ウィリアムズ・NY連銀総裁の発言、米クックFRB理事の発言、米バーFRB副議長の発言、G20首脳会談1日目、トランプ前米大統領による「重大発表」が予定されています。
 足元のドル円は先日の米CPIが予想以上の鈍化を示したことでドル高が一服、米生産者物価指数(PPI)でもインフレ改善が示されれば、ドル売り圧力になるとみられます。しかし、次回FOMCでの0.50%利上げを8割以上織り込んでいる中では、0.25%利上げ観測が浮上しない限り下値は限定的と見ています。加えて先日の大幅な下落で、ある程度ロングポジションが切らされたことを考えると、買い圧力に余力があることからFRB高官の発言次第でドル買いが再燃する可能性が考えられます。実際に昨日はウォラーFRB理事のタカ派な発言によりドル買いが先行しました。本日は3名のボードメンバーの発言が予定されていますが、大幅利上げに積極的と取れる発言が伝わる場合には、買い場を探しながら取引に臨みたいです。

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