FXレポート

米インフレは鈍化、景気動向は如何に

-前営業日サマリー-
 ドル円は140.93円でオープン。10日の大幅な下落の反動で買い戻しが先行し142.48円まで上昇しました。目立った材料はないものの欧州入りから再度ドル売りの流れとなり、ロスカットを巻き込みながら下値を切り下げ138.71円まで下落しました。その後一度は反発をするも、じりじりと138.46円まで下げ幅を拡大した後、138.74円で取引を終えました。

-米インフレは鈍化、景気動向は如何に-
 本日のイベントは、米中首脳会談、米ブレイナードFRB副議長の発言、スイスジョーダンSNB総裁の発言が予定されています。
 先週のドル円は、米消費者物価指数(CPI)でインフレが予想以上に鈍化していたことが確認され、FRBによる利上げペース減速の思惑からドル売りムードとなりました。金利先物に基づいて算出されるFed Watch(CME)を見ると、12月FOMCでの0.50%利上げ確率は8割を超えており、12月FOMCでの利上げ減速の織り込みが進んでいます。引き続きインフレ動向に注目が集まりますが、米景気情勢にも注目しておきたいです。11日公表されたミシガン大消費者信頼感指数は54.7と予想59.5を大きく下回りました。今週16日に公表される米小売売上高の予想は前月比+0.9%と前回の+0.0%から改善する見通しですが、予想を下回るようであればリセッション懸念の拡大から利上げペース鈍化の思惑でドル売りが加速する展開に注意したいです。

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