FXレポート

米中間選挙接戦も、投資家の注目はCPI

-前日サマリー-

 ドル円は145.61円でオープン。東京市場では米長期金利の変動に神経質な反応を見せながらも、145円台のレンジ相場となりました。ロンドン・NY市場では、米国株の軟調な動きからリスクオフのドル買いが進んだことに加えて、米10年債の入札が低調な結果となり利回りが4.16%台をつけると一時146.80円まで上昇、その後146.38円で取引を終えました。


-米中間選挙接戦も、投資家の注目はCPI-

 本日のイベントは、米ウォラーFRB理事の発言、米消費者物価指数(CPI)、米メスター・クリープランド連銀総裁の発言、米ジョージ・カンザスシティ連銀総裁の発言が予定されています。
 米中間選挙の開票が進むなか、事前予想では共和党が大勝すると見られていましたが、上下両院で接戦が続いています。激戦州ジョージアでは得票率50%以上の候補がいない場合行われる決選投票(12月6日)にもつれ込む公算が高まっているなど、場合によっては決着が12月まで先延ばしになる可能性も出てきました。万が一大勢判明が遅れるようなら、前回の大統領選挙のように、党同士の選挙結果への「不正」批判が過熱することが予想され、そうなると昨今見られる「リスクオフのドル買い」も考えられます。
 本日は米消費者物価指数(CPI)があります。市場予想はCPIが+8.0%、CPIコア指数が+6.5%と、前回からの鈍化が見込まれています。昨日も記述した通り、予想を上回る場合、FRBが利上げ姿勢を強めることで12月FOMCの0.75%利上げ確率が更に高まり、日米金利差拡大によるドル買いが進みそうです。インフレ率が高止まりすれば、11月末の大規模セール「ブラックフライデー」や年末商戦での国民の懐事情にも影響が出るため、今後のアメリカ経済を占う大事な指標であり要注目です。FRB主要メンバーが利上げペースやターミナルレートに関して言及するのかも注視して取引に臨みたいです。

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