FXレポート

米中間選挙開票日、米CPIを控えて動意薄か

-前日サマリー-
 ドル円は146.62円でオープン。東京市場では目立った値動きはなく146円台後半で推移しました。ロンドン・NY市場では、米中間選挙や米消費者物価指数を前にロングポジションを手仕舞う動きや米長期金利の低下からドル安が進行し145.31円まで下落、145.68円で取引を終えました。


-米中間選挙開票、米CPIを控えて動意薄か-
本日のイベントは、中消費者物価指数、中生産者物価指数、米ウィリアムズNY連銀総裁の発言、米10年債入札、米中間選挙開票、ポーランド政策金利が予定されています。
 本日の午後には、米中間選挙結果の大勢が判明する見通しです。世論調査によると、上院は拮抗しているものの下院は共和党優勢であり、少なくとも下院は共和党が過半数を取得する公算が高いことから「ねじれ」は織り込まれていると思われます。もし上下両院で共和党が勝利する場合には、バイデン政権の運営が難航することから短期的にリスクオフのドル売り円買いで反応するかもしれません。
 ただし、明日に控えている米消費者物価指数(CPI)への注目度が高いことから、本日の値動きは限定的になると思われます。市場予想は前年同月比+8.0%と前回の+8.2%から鈍化する見通しです。予想通りもしくは予想を下回る場合には0.50%利上げ観測の高まりからドル売り、一方で予想を上回る場合には0.75%利上げ確率が高まることからドル買いで反応すると思われます。先日のFOMC声明では利上げペースの鈍化が示されたものの、現状は0.50%利上げと0.75%利上げ予想が拮抗しているため、米CPIの結果次第でどちらかに大きく動意づく展開になりそうです。

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