米国中間選挙を控えて
-前日サマリー-
ドル円は148.20円でオープン。東京市場からロンドン市場にかけては、米雇用統計の発表を控えて積極的な値動きは見られず、これまで買われてきたドルが小幅に売られる形で147.54円まで下落しました。金曜21時半に発表された米雇用統計は、失業率が予想よりやや悪化した一方で非農業部門雇用者数と平均時給は予想を上振れ、ドル円は147.76円から148.18円へ一時上昇しました。ニューヨーク市場では、ポジション調整の動きが重なり米雇用統計発表後からドル売りが優勢の地合い、ドル円は147.86円から146.62円まで下落して取引を終えました。
-米国中間選挙を控えて-
本日のイベントは、中国貿易収支、独鉱工業生産、ラガルドECB総裁発言が予定され、本日から米国標準時間(冬時間)入りとなります。また、今週は米国中間選挙の投票日を8日(火)に控えます。
2022年の米国中間選挙では、上院の100議席中35議席が改選され、下院435議席すべてが改選されます。各社の世論調査・事前予想(11月4日時点)を確認すると、下院では共和党優勢、上院では共和党・民主党が拮抗するといわれているため、民主党のバイデン大統領らの今後の政権運営にとって逆風となる結果になるだろうと予想されています。
中間選挙の投票日は8日(火曜・米国時間)となっているため、日本時間の9日以降に大勢が判明するだろうと考えられます。そのため、週前半の為替相場は、米国中間選挙を控えたポジション調整の動きが出てくる可能性がありますが、先週FOMCでパウエルFRB議長らが示した「ターミナルレート(利上げ最終地点)の引き上げ見込み」を材料に、ドル高が継続するシナリオも想定したいです。