連日の為替介入実施、次の介入はいつか
-前営業日サマリー-
ドル円は148.53円でオープン。東京市場ではドル円は1円程度の大きな窓を開けながらスタートし、その後も乱高下が続きました。8時30分過ぎには149.71円まで上昇(前日NY市場の終値147.66から2.05円のドル高水準)するも、その後、為替介入と思われる動きにより一時145.46円付近まで4円超の急落となりました。ただ、下押し局面での買い意欲が旺盛で、東京午前で早々に149円台を再び回復しました。欧州市場では介入警戒感から一段の上値追いには慎重な相場展開となり膠着、またドル円が一時1円程度急落する場面も見られるなど神経質な展開が続きました。NY市場に入ると米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ったことでドル円は149.40円付近から148.29円付近まで一時下押しも底堅く、引けにかけては三度149円台乗せて149.02円で取引を終えました。
-連日の為替介入実施、次の介入はいつか-
本日のイベントは、独IFO企業景況感指数、米消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)/2年債入札/ウォラーFRB理事発言が予定されています。
ドル円・151円台後半で大規模な為替介入に踏み切ったとされる21日に続き、24日にも2営業日連続で実施との観測が広がっています。ドル円は昨日朝方149.56円から4円超動き145.46円付近まで下落しました。財務省の神田財務官は「24時間、365日、適切な対応をとる」とコメント、介入の有無については触れていないものの、依然として市場の動きを牽制する発言が見られました。介入における為替水準・レートへの言及は変わらずないものの、ドル円が150円台に接近したタイミングでの実施だったことから、市場では150円の節目が政府・日銀の防衛ラインとして再度意識されることになりそうです。
また、2011年の介入時では、大きな介入の後に数回の小規模の覆面介入が組み合わされて実施されています。前例を踏まえると、150円近辺を試す動きが続くうちは断続的に追加介入が実施される可能性も考慮しておきたいところです。そして、今週は27~28日にかけて日銀の金融政策決定会合が予定されています。現状の政策が維持される公算が高く、日米金利差の拡大を容認した従来の考えを再認識する会合となりそうです。この点、引き続き神経質な展開ながら膠着状態のバランスが崩れる可能性のあるイベントとして、市場の反応や介入に対する黒田総裁の見解などに注目したいです。