9月FOMCでの0.75ポイント利上げはほぼ確実か
-前営業日サマリー-
ドル円は142.81円でオープン。東京市場・ロンドン市場では、NYタイムに米CPIの発表を控える中、対欧州通貨でドル売りが入り一時141.60円まで小幅に下値を広げました。そして米CPIがコア指数とともに市場予想を上回る結果となると、米中長期金利が急上昇しドル円は一時144.67円まで上昇しました。その後は144円台前半で落ち着き、144.51円で取引を終えました。
-9月FOMCでの0.75ポイント利上げはほぼ確実か-
昨日発表された米CPIは前年比+8.3%と2ヵ月連続で鈍化したものの、市場予想を0.2%上回り、依然として記録的なインフレ水準が続いています。バイデン氏は進展がみられたとしながらも、インフレ抑制には時間が必要だとの見方を示しました。今回の結果を経て、9月FOMCでの3会合連続となる0.75ポイント利上げはほぼ確実になったとみられ、Fed Watch(CME Groupより、9/13時点)では9月FOMCでの1.0ポイント利上げ予想が新たに出てきました。
本日のイベントは、英消費者物価指数(CPI)、米生産者物価指数(PPI)が予定されています。米CPIに続いて、米PPIもインフレ率が鈍化しているか推し量る指標として注目です。事前予想は前年比+8.8%と、前回の+9.8%より低下すると見込まれており、米PPIの結果が昨日の米CPI以上に市場予想を上回る場合、米長期金利はさらに上昇し昨日レジスタンスとして意識された今月7日の高値144.99円を突破する可能性も想定されます。インフレ動向に対する市場の思惑にも注目しながら、取引に挑みたいです。