FXレポート

ユーロ圏のインフレ止まらず、0.75%の大幅利上げとなるか

-前営業日サマリー-
 ドル円は142.76円でオープン。東京市場では、鈴木財務相や松野官房長官の円安けん制発言があるも、特段の反応はみられず、引き続き円安の流れとなり一時144.37円まで上昇しました。ロンドン市場では、序盤もみあうも上抜けすると再度上昇、一時144.98円まで上昇し1998年8月以来の高値となりました。NY市場では、米10年債利回りの低下で145円を目前に失速、一時143.67円まで調整の動きとなり、その後も軟調に推移し143.75円で取引を終えました。

-ユーロ圏のインフレ止まらず、0.75%の大幅利上げとなるか-
 本日のイベントは、豪貿易収支、ロウRBA総裁の発言、メキシコCPI、欧政策金利、米新規失業保険申請件数、ラガルドECB総裁の記者会見、パウエルFRB議長の発言が予定されています。
 前回の欧政策金利では、0.5%の利上げを行いマイナス金利から脱却しました。ユーロ圏経済は現在、エネルギー供給危機の深刻化で、インフレと景気悪化が同時に進行するスタグフレーションに陥るとの懸念が高まっています。こうした状況のなか、本日の欧政策金利での利上げ幅には注目となります。
 先月末に発表された欧CPIでは、予想を上回る前年比9.1%と過去最高を更新しました。また、ECB主要メンバーが相次いでタカ派姿勢を示したこともあり、市場では本日の会合で0.75%と大幅な利上げが予想されています。実際に0.75%利上げとなればユーロ買いの動きが期待できそうですが、景気懸念を高める事にもなるため、持続的なユーロ高の材料にはなりにくい可能性は考慮しておきたいです。また0.5%利上げとなった場合は、ユーロ売りの圧力が強まる可能性も想定しておきたいです。両シナリオを念頭に、今後のユーロ圏の動向にも注視しながら本日も取引に挑みたいです。

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