米GDP(改定値)に注目、パウエルFRB議長講演(ジャクソンホール会議)を明日に控えて
-前日サマリー-
クロス円の自律反発とロンドンフィックスのドル安が注目された相場でした。
ドル円は136.77円でスタート。火曜に大きく下落したドル円は、午前中の東京仲値にかけてドルが買い戻され一時137.04円へ反発、その後は日経平均株価の下落など株式市場の軟調さが意識されて円が買われ、136.18円まで反落しました。21時半に発表された米耐久財受注は前月比+0%と予想(+0.6%)を下回るも、前月比でマイナスに落ち込まなかったことから、ニューヨーク市場オープンにかけて136.71円から137.24円へ反発、しかしロンドンフィックスにかけてドル売りが目立ったことで一時136.70円まで反落したのち、137.12円で取引を終えました。
-米GDP(改定値)に注目、パウエルFRB議長講演(ジャクソンホール会議)を明日に控えて-
本日のイベントは、NZ小売売上高、ゴトー日、独GDP(改定値)、独IFO景況指数、欧ECB理事会議事録(7月分)、米GDP(改定値)、米新規失業保険申請件数、米7年債入札、ジャクソンホール会議(初日)が予定されています。
今週は金曜に予定されているパウエルFRB議長の講演(ジャクソンホール会議にて)に注目が集まっているため、本日はポジション調整の動きが優勢になることが考えられます。ですが、今夜発表される米GDP(四半期・改定値)の結果は注目しておきたいです。7月に発表された4-6月期GDPの速報値では、事前予想に反してマイナス成長となり定義上はリセッション(2期連続のマイナス成長)となりました。為替市場もドル売り圧力が強まり、8月初めのドル円は130円台まで下落しました。今夜発表される改定値では、事前予想は-0.8%(速報値-0.9%、前期比)と小幅な上方修正がされるだろうと考えられています。仮に大幅な上昇修正がされる場合は、米国経済のリセッション懸念の後退からドル買い圧力が大きいだろうと考えられます。パウエルFRB議長の講演を控えて方向感が出にくい相場となる可能性がありますが、今夜の米GDP(改定値)を確認しながら、本日も取引に挑みたいです。