FXレポート

PMIに注目、ネガティブサプライズならドル高が続くか?

-前日サマリー-
 米ドル買いが継続、ユーロドルのパリティ割れが注目されました。
 ドル円は136.88円でスタート。米長期金利が一時3%まで上昇したことが材料視され、東京市場では137.43円まで上昇しました。ロンドン市場オープンにかけては、NYダウ先物をはじめ株式市場の下落が意識される形で円が買われてドル円も136.70円まで下落しました。その後、ユーロドルがパリティを割れて相対的にドルが買われる流れになるとドル円は反発、137.64円まで一時上昇したのち137.51円で取引を終えました。
 ユーロドルは1.0030ドルでスタート、朝方から続くドル高の流れの影響で一日を通して下落トレンドが続きました。ロンドン市場オープン時には、株式市場の弱さが意識される形でパリティ(ユーロドル:1.00ドル)割れへ、欧州のエネルギー問題が意識される形で天然ガス先物が10%高と急騰したことも意識されて、0.9942ドルで取引を終了、7月安値を突破して約20年ぶり安値を更新しました。

-PMIに注目、ネガティブサプライズならドル高が続くか?-
 本日のイベントは、欧米各国のPMI(速報値)、米新築住宅販売件数、欧消費者信頼感指数が予定されています。特に注目すべきは、欧米各国のPMIです。
 先月のPMIでは、景気後退のサインと考えられる50割れの結果が相次ぎ、マーケットが大きく崩れました。今回発表されるPMIの事前予想を確認すると、
・フランスの製造業(予想:49、前回49.5)
・ドイツの製造業(予想:48、前回:49.3)及び、サービス業(予想:49、前回:49.7)
・ユーロ圏の製造業(予想:49、前回;49.8)
・米国のサービス業(予想:49.2、前回:47.3)
これらの指標で、前回に続き景気後退ラインの50割れが予想されています。本日のPMIでは、事前に景気後退ライン割れが予想されているこれらの指標に加え、50割れの指標が増えるかどうかに注目が集まっていると考えられます。
 昨日までの為替市場では、ユーロ売り・ドル買いの流れが続いてきました。本日のPMIで欧州のPMIでネガティブサプライズが確認させる場合は、ユーロドルの一段安、ドル円もドルが相対的に買われることで一段高となるシナリオも考えられます。マーケットの関心が集まる欧米の景気動向をPMIで占いながら、本日も取引に挑みたいです。

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