豪ドル円は再度下落となるか、RBA議事要旨に注目
-前日サマリー-
ドル円は133.49円でオープン。東京市場では本邦GDP、中国小売売上高が公表され、いずれも予想値を下回る結果となり、ドル円は軟調に推移しました。ロンドン市場ではNY連銀製造業景気指数がネガティブサプライズだったことを受け、前日安値の132.55円まで下落しました。NY市場では下値から切り返す展開となりましたが上値は重く、133.28円で取引を終えました。
-豪ドル円は再度下落となるか、RBA議事要旨に注目-
本日のイベントは豪RBA議事要旨の公表、英失業率、独・欧ZEW景況感調査、加消費者物価指数、米住宅着工件数が予定されています。
なかでも改めて豪中銀の方針に変化がみられるか、豪RBA議事要旨に注目です。豪中銀は直近3回の金融政策決定会合において0.5%利上げを実施、キャッシュレート目標は1.85%まで引き上げられました。直近の金融政策に関する声明では大幅にインフレ見通しを引き上げ、追加利上げの必要性やGDP見通しの下方修正、当面は雇用情勢が堅調であることなどを明らかにしました。
市場では年内に3%までキャッシュレート目標が引き上げられると予想されており、これは残り4回の会合で1.15%の利上げが実施される公算です。しかし足元の豪ドル円は、利益確定や議事要旨の様子見姿勢から先週末につけた直近高値95.14円から下落し、93円台半ばで推移しています。仮に議事要旨から引き締め姿勢の後退が伝われば、売りに拍車がかかり、さらなる下落を招くかもしれません。
さらに今週は賃金指数、失業率の発表が控えており、材料に事欠きません。各指標が今後の景気観測や利上げペースにどのような影響をもたらすか、一つ一つ読み解いて取引に挑みたいです。