-下げ続けたドル円反発なるか?-
-前週サマリー-
東京市場でのドル円は114.16円でスタート。日経平均株価が500円超安まで売りに押されたことをながめ、リスク回避目的の円買いが強まり、一時113.75円まで下落する場面も見られました。欧州市場では、113.79円付近と114円を割った状態での推移。しかし時間外の米10年債利回りが1.74%台まで上昇したことを支えとしてドルの買いが散見され、一時113.99円付近まで値を上げました。ニューヨーク市場では、予想数値を下回った12月米小売売上高や12月米輸入物価指数の結果を受け、ドル売り先行のながれとなり一時113.49円と昨年12月20日以来の安値を付けました。また、同タイミングで、四半期決算を発表したJPモルガン・チェースやシティ・グループの売上高が予想を下回った事で同2銘柄に売りが集まり、ダウ平均も一時410ドル超下落の下落し、リスクオフの雰囲気を加速させる地合いとなりました。しかしながら米長期金利の反発を背景に徐々に下値を切り上げはじめ114円台を回復し最終的に114.22円で取引を終えました。
-下げ続けたドル円反発なるか?-
本日のイベントは、日銀・金融政策決定会合、中国の10-12月期四半期国内総生産(GDP)が予定されており、米国は休場になります。相場を動意付ける指標が全市場を通してほぼ無いに等しいため、テクニカルを中心に値動きをする展開が予想されます。また、本日アメリカが休場であるため流動性が低い上に、市場全体がリスクオフの雰囲気であったため、不安定な値動きには警戒が必要です。
FRBパウエル議長やブレイナード理事長のインフレを抑制する旨の発言から、米国が金融引き締めに向かっているのは明確で本来であればリスクオフかつドル高の地合いになるのがセオリーですが、期待値が高すぎる故か市場が反応仕切っていないのが現状です。また、今週高い水準で推移していたドル円も113円半ば付近まで下落し約1か月ぶりの安値を見せたことから弱気の水準であったことがうかがえます。しかしながら、米長期金利が1.78%台をつけ、追従するようにドル円も114円台まで回復したことから、114円付近を節目にこのあたりが反発のタイミングであることが考えられます。本日以降この上昇が継続となるのか、先発する東京市場でどういう流れを作るのかしっかり見極めたいところです。