ドル高トレンドこのまま、リスクオフの円買い一服に期待
-先週サマリー-
先週・2022年初日のドル円は115.06円でスタート、年末年始休暇を終えて市場参加者が増えだすと米国の3月テーパリング完了と早期利上げを見越したドル買い円売りからドル円は約5年ぶりに116円を突破、ドル円は一時116.34円まで上昇しました。5日に公表された米FOMC議事要旨で早期のFRBバランスシート縮小を議論したとの内容を受けて株式市場は総崩れ、為替市場はリスクオフの円買いの展開で週後半にかけてドル円は115.62円まで下落しました。7日の米雇用統計では非農業部門雇用者数が+19.9万人と予想(+40万人)を大幅に下回ったことを受けて週末にかけてドル売りの流れが継続、ドル円は115.56円で取引を終えました。
-ドル高トレンドこのまま、リスクオフの円買い一服に期待-
本日のイベントは、豪住宅建設許可件数、トルコ失業率、欧失業率が予定されています。また、日本は成人の日で祝日となります。
先週公表されたFOMC議事要旨では、「米政策金利の早期利上げ・速いペースでの利上げ」と「バランスシートの早期縮小・速いペースでの縮小」の可能性について示唆されました。これまで市場が想定していた以上に米FRBは金融引締めに積極的と捉えられて、マーケットは株安・金利高・ドル高に反応しました。ただドル円については、株式市場の急激な落ち込みを見てリスクオフの円買いが優勢、週後半にかけて下落トレンドを形成しました。FOMC議事要旨で確認された通りFRBが金融引締めに動くのであれば、ドル高の流れは変わらないと考えられます。株式市場の落ち着き度合いが確認されればリスクオンの円売りの動きも加速すると想定できるため、ドル円上昇シナリオは変わりなく、調整局面でのロング仕掛けが多数出てくることに期待しています。マーケット全体のリスク感応度を確認しながら、取引に挑みたいです。