南アフリカ変異株の影響、リスクオフ継続か
-前日サマリー-
東京市場では、南アフリカで感染力の高い変異株が検出されたことから、リスク回避の円買いが急速に進行、ドル円は114.68円まで下落しました。その後、一度は反発し115円台まで上昇するものの、日経平均が900円ほど下落したことや米長期金利の大幅な低下により、113.65円まで下落しました。欧州市場では、急ピッチでの下落の反発で114.41円まで戻すものの、米長期金利が1.50%付近まで低下したことで、ドル円は113.83円まで下落しましたが、金利の低下が一服すると、再び114円台まで回復しました。ニューヨーク市場でも、ダウ平均が900ドル以上下落するなど、リスクオフムードが継続しドル円は113.05円まで下落、その後は円高が一服し113.52円で取引を終えました。
-南アフリカ変異株の影響、リスクオフ継続か-
本日は特に目立った材料はありませんが、先週末から話題に上がっている南アフリカで検出された新型コロナウィルスの変異株「B.1.1.529」に関するヘッドラインには引き続き注意したいです。
感染力が非常に強く、WHOは懸念すべき変異株に指定しました。アメリカは、すでに南アフリカからの入国に制限を設けるなど早急な対応をとってはいますが、変異株の感染が急速に広がるようであれば、足元で期待が高まっていた米利上げ観測は後退する可能性もあります。そうなれば、ドル円は一段安となる事も考えられるため、変異株の感染状況や各国の対応に関するヘッドラインに警戒しつつ取引に臨みたいです。